ニューヨークの留学タイプを比較 ー 海外インターン・大学留学の特徴とメリット
ニューヨーク留学をする人の目的は、語学留学はもちろん、大学留学、大学院留学、ビジネス留学、海外インターンシップ、ダンス留学と多岐にわたります。あなたの気になる留学プランに実際にかかる費用や、必要なビザ、英語力がどれくらいアップするのか、メリットやニューヨーク生活の特徴も踏まえて徹底的に解説します。
海外インターンシップ
海外インターンシップとは、ニューヨークなど日本以外の国で職務経験やビジネス経験を積むことです。
日本では1日〜数ヶ月の短期と長期のインターンがありますが、海外は長期インターンが主流です。
アメリカの海外インターンシップ(トレーニー)の目的は「就職やキャリアアップに繋げること」です。
アメリカで働きたい場合、実務経験がないとなかなか採用されません。
新卒の一斉採用がないため、インターン実務を経験する必要があります。
有給インターンと無給インターンの違い
有給インターンシップの特徴は「給料をもらいながらスキルを身に付けられること」です。
無給とは異なり、ニューヨーク でお金を稼ぎながら実務経験を積むことができます。
ニューヨークにおけるインターンの給料相場は、indeedのInternship Salariesでは職種によりますが時給で約15USドルです。
ただしTOEICスコアが800点以上の英語力、ビジネス英会話を習得している、スキルを求めらることがほとんどです。
海外インターンシップはこんな人にお勧め
ニューヨークでのインターンシップに向いている人の特徴を紹介します。
1.海外で実務経験を積みたい大学生
インターンは給料は少額ですが、大学生でも興味がある業種の実務経験が積めます。
これらの経験が就職活動で評価され、内定に繋がる可能性があります。有給インターンであれば費用の足しにもできるため、英語と専門スキルを身に付けたい大学生にお勧めです。
2.海外就職、キャリアアップを目指す社会人
社会人もインターンができ、海外転職に有利に働きます。
特に社会人はすでに就労経験があるため、前職のスキルとインターンで身に付けたスキル、ビジネス英語力を評価されてインターンに採用されやすい傾向にあります。
特にアメリカで働くことを希望する場合、社会人でもまずはインターンで実務経験を積む方が転職に有利です。
英語と新たなスキルを身に着けるとキャリアアップ・転職を実現できます。
3.海外の働き方を体験したい人
日本とアメリカでは、働き方が大きく異なります。日本は仕事を第一に考えますが、アメリカでは個人を尊重する文化なので家族や友人を優先します。
そのため残業する人は少なく、全員が定時に帰る企業も珍しくありません。このような働き方を体験して、今後の人生を考えるきっかけにしたい人は挑戦をお勧めします。
ニューヨークの求人職種
ニューヨークにおける求人を紹介します。
【高い英語力を必要とする職種(TOEIC900点以上)】
- IT企業
- アパレル
- マーケティング
- 不動産会社
- ホテル
【英語力がほとんど必要ない職種】
- 日本食レストラン
- 日本人向け語学学校のスタッフ
- オーペア(ベビーシッター)
英語力に自信のない人は、オーペアで子供と接する職種からの挑戦がお勧めです。
ニューヨークの海外インターンで必要な費用
インターンシップで必要な費用は、有給か無給かによっても大きく異なります。以下、それぞれの費用内訳をみてみましょう。
無給インターンの場合
無給の場合は、金銭の支給がありません。現地で必要な費用を、すべて日本で用意する必要があります。
1年間のインターンでかかる費用の内訳は、以下の通りです。
滞在費用(シェアアパートの場合) | 120〜240万円 ※ 無給インターンでは、家賃手当が出る企業もあります。 |
渡航費 | 往復10万円〜20万円 |
語学学校の学費費用(6ヶ月の場合) | 入学金:1~2万円 授業料:0〜100万円 テキスト代:3〜5万円(クラス別に購入が必要) |
海外保険 | 12〜20万円 |
ビザ申請 | 約2万円(J-1ビザの場合) |
その他(交際費や生活費など) | 約60万円 |
インターン参加費(ある場合) | 5~10万円 |
有給インターンの時給相場
有給インターンでは、時給ではなく月給で支給されます。平均は以下の通りです。
カフェ店員 | 8〜15万円 |
アパレル企業のPR | 15万円 |
日系の旅行会社 | 10万円 |
オフィスワークの方が高い傾向ですが、接客業でも土日に働くことで給料が上がる可能性もあります。
indeedのInternship Salariesに職種ごとの時給が掲載されています。
海外インターンで必要な持ち物
海外インターンシップに参加するときは、ビジネス用のフォーマルなスーツや、パソコンやスマートフォンの電子機器を揃えておくと良いです。
特に日系企業は服装に厳しい傾向のため、スーツと革靴は用意しましょう。
ニューヨークでインターンシップをするメリット
ニューヨークでインターンシップをするメリットを3つ紹介します。
1.大学生はビジネス英語を学んでからインターンに参加できる
多くの大学生が、留学してからインターンに参加します。
語学学校にはビジネス英語に対応するコースも多く、しっかりと正しい英語表現を学んでから働くことができます。
2.社会人でも海外転職でキャリアチェンジのチャンスが広がる
アメリカの企業に就職や転職をする場合、実務経験が欠かせません。ニューヨーク の大学生はインターン後に就職活動をしますが、外国人の社会人は挑戦しにくいです。
しかしニューヨークの大学に留学して学生としてインターンを経験後、海外就職の道を開くことができます。
3.アメリカのビジネスを体感できる
ニューヨークはアメリカの中でも中心エリアです。金融機関やメディア、数多くの有名企業が集まっています。
これらの企業のスピード感を感じながらビジネスに関わる体験ができます。
ニューヨークでインターンシップをするデメリット・失敗例
ニューヨークでインターンするデメリットを2つ紹介します。
1.長期プログラムが多いため、休学や休職が必要
インターンシップは基本的に、3ヶ月を超える長期での参加が多いです。
大学生は休学、社会人は休職が必要となり、就職や転職活動において「ブランク」と判断されるリスクがあります。
解決策◎アメリカで通用するスキルを身に付ける
インターンを通してスキルを身に付けてると、キャリアに良い影響を与えます。
インターンを通して学んだことや身に付けたスキルを明確にして、就職活動でアピールしましょう。
2.無給インターンは費用がかかる
無給インターンは給与がありません。未経験でも挑戦できますが、収入がないので事前に費用の準備が必要がです。
欧米の場合は、授業料+インターンシップ手配料を支払っての、無給インターンシップが一般的です。
インターンで役に立つ英語例文
海外インターンシップの前に英語を勉強しておくことで、現地のスタッフやお客さまとのやり取りがスムーズに進みます。
また、英語ができると任される業務の幅が広がります。
まずは、ビジネスシーンで活用できる英語フレーズや例文を覚えてみてください。
仕事に役立つ英語の例文を3つ紹介します。
・Hello/How do you do. My name is XX, pleased to meet you.
(こんにちは/初めまして。XXです。お会いできて光栄ですという意味です。)
・Can I bother you for a second?
(少しお話してもよろしいでしょうか?という意味です。)
◎上司に質問するときの声かけとして使いましょう。
・Here is my business card.
(こちらが私の名刺ですという意味です。)
◎名刺交換のときに一言そえて渡しましょう。
\ シーン別のビジネス英語表現 /
インターンで英語力アップのためにやるべきこと
インターンシップ中とインターンシップ後にやることをそれぞれ2つ紹介します。
<インターン中>語学学校で英語を学び続ける
インターンをしながら、語学学校に通い英語の勉強ができます。
最初から仕事で困らない程の英語力を備えている人はいません。
授業で学んだフレーズをインターン業務で使うと早く習得できます。。
<インターン中>仕事でよく使う英語フレーズをまとめる
仕事で使うフレーズはほとんど決まっています。ホテルや飲食店のサービス業では会話シーンが決まっているため、パターン化し同じフレーズを使います。
そのためよく使うフレーズをまとめておくだけでも、定着が早くなります。
<インターン後>英語の勉強を続ける
インターン後も英語学習を継続を忘れないでください。記憶には容量があるため、仕事で使うフレーズを覚え続けるのはカンタンではありません。
毎日英語を少しずつ勉強しておくことで、早く身につきます。
ビジネス英語、日常会話で使いにくいものをよく復習しましょう。TOEICの試験を受けることも効果的です。
<インターン後>外国人の客が多いアルバイトをする
インターン中に身に付いた英語を忘れないために、外国人の来店が多いアルバイトをしてみましょう。
例えば、ホテルやゲストハウス、飲食店、薬局。日本でも実践で英語を使いアウトプットすると、英語力の定着力がアップします。
インターンを就活・転職に活かすためにやるべきこと
<インターン中>アメリカの労働観を知る
アメリカと日本では、ビジネスマナーや仕事の進め方と様々な面で異なります。
インターン中にニューヨーク の習慣を知ることで、自分が心地よい働き方を知るきっかけになります。
今後の進路や就活の参考として、アメリカのビジネスマナーや働き方を身をもって体験し学びましょう。
<インターン中>ビジネス英語を習び続ける
就職や転職にインターン経験がビジネス英語のスキルがあると見なされます。
業務中に活躍できるようにビジネス英語を学び続けましょう。
特にインターン中は、インプットした英語フレーズをすぐに仕事でアウトプットできる環境です。予習と復習を繰り返すことで、より早く実勢で使えるビジネス英語が取得できます。
<インターン後>インターン先と同じ業界で就職、転職活動をする
経験者は即戦力として期待されるので、インターンの業務内容や実績、身に付けた知識をいかす同じ業界の就職活動をお勧めします。
インターン先の見つけ方
お勧めの海外インターンシップ紹介サイト3選と申込み手順をご紹介します。
1.インターンスタイル
- 個別カウンセリングと適性診断を受ける
- 正式に登録し、申し込み
- ビザの手続きを進める
- 渡航準備
- 渡航、インターンシップスタート
2.タイガーモブ
- 海外インターンシップを知る・探す
- タイモブに相談するorインターンシップに申し込む
- 企業ご担当者様と面談
- 受け入れ先決定
- 渡航準備開始・参加費用のお振込み
- 事前オリエンテーション
- 渡航
3.インターゲート
- インターゲートに登録する
- 相談会や抽選会に参加して、プログラムを決める
- 面接を受けて受け入れ先を決定
- 渡航準備を進める
- 渡航、インターンスタート
インターンで働く企業の選び方
アメリカのニューヨークでインターンシップをする際、ホストカンパニーに関して3つのチェックポイントがあります。
・日本人が少ない / 受け入れ経験がある
日本人が少ない現地企業のプログラム、初めての海外インターンの場合は日本人が多い日系企業のプログラムを選びましょう。
自分の英語力や経験をもとに検討してみてください。
・勤務時間や仕事内容と給料のバランスが良い
勤務時間や仕事内容と給料のバランスチェックも必要です。
勤務時間は長いのに、給料が少ないと生活は難しいですよね。
有給インターンの場合、月給は15万円以上のホストカンパニーを選ぶことをお勧めします。
無給の場合は、滞在費と食費を提供する企業もあるので確認しましょう。
インターンシップ開始までの流れ
- 適性診断の準備スタート(6ヶ月~1年前まで)
- エージェント、語学学校の申し込み手続き(〜6ヶ月前)
- 企業紹介および審査(〜6ヶ月前)
- 企業決定後、インターンシップ許可書申請(〜3ヶ月前)
- パスポート申請、取得(〜3ヶ月前)
- ビザ申請(〜3ヶ月前)
- 航空券の手配(〜2ヶ月前)
- 保険、渡航準備(〜1ヶ月前)
- 出発
インターンシップに必要なビザ
アメリカの長期インターンシップは、アメリカの国務省や、国務省が認可しているビザスポンサーのNPO団体によって運営されています。
アメリカでのインターンシップには「J-1ビザ(交換交流留学生ビザ、トレイニービザ)」が必要です。
また、1年以上フルタイムの学生として就学している学生が就労できる制度のOptional Practical Training (OPT)があります。
ビザの詳細
期間 | 12〜18ヶ月 |
条件 | 交換留学、もしくは有給インターンシップや研修をする予定の人。アメリカ国務省(USIA)が認めている職種と業種のインターンシップ生に給付されるJ-1ビザは、学生でもインターンシップ生として就労できます。 |
費用 | 160米ドル(約1万7,600円) |
ビザの申請は大使館で行います。必要書類は漏れのないように申請しましょう。
必要書類
- 6ヶ月以上の残存期間のあるパスポート
- 証明写真
- ビザ申請書類
- 面接予約書
インターンシップにエージェントは必要?
海外インターンにエージェントを利用するメリットとデメリットを紹介します。
【メリット】インターン経験者によるカウンセリングを受けることができる
留学エージェントのスタッフの中には、留学やインターン経験のある人もいます。
必要な準備や持ち物、インターンで身に付いたスキル、体験談を聞くことができます。
【メリット】日本語で手配できる
エージェントの利用で、海外インターシップの手続きを代行してくれます。
日本語で希望を聞きながら受け入れ先を探してくれるため、英語初心者でも負担がありません。
【メリット】最新のアメリカ情報を入手できる
留学エージェントの中には、アメリカにオフィスを持つ業者もあります。
現地の治安や物価、ホストカンパニーの状況、ニューヨークの正しい情報をリアルタイムで知ることができます。
【デメリット】有料エージェントは手数料がかかる
エージェントを利用する最大のデメリットは、手数料がかかることです。
有料エージェントでは仲介料として、5〜20万円の支払いが必要です。またインターンの参加費として5万円ほど支払うことも。
費用をおさえたい人は無料エージェントの利用がお勧め。浮いたお金は、滞在費や語学力アップに充てることができます。
【デメリット】受け入れ先の求人が限られる
エージェントが紹介できる求人は、仲介料をもらっているホストカンパニーが中心です。そのため、受け入れ先は自然と少なくなります。
インターン先を自分で選びたい場合、先に希望の職種を決めてからエージェントに相談しましょう。
【デメリット】保険も併せて入金する必要がある
留学エージェントは、海外旅行保険をまとめて販売している企業がほとんどです。そのため留学費用が高額になりやすいです。
費用を抑えたい場合、インターン先のみ手配してくれる留学エージェントを利用してください。
航空券は自分で調べる必要がありますが、結果として合計費用を少額に抑えることができます。
ニューヨークでインターン後のキャリア
日本での就職・転職活動で海外インターンシップが活かせる理由を3つ紹介します。
経済の中心地「ニューヨーク」で働いた経験
ニューヨークはアメリカの中でも、中心的な場所です。金融機関や企業オフィスが集まっており、ビジネスマンの憧れの場所でもあります。
ニューヨークで働けるほどのスキルがある人物だと見なされ、就職活動でアドバンテージになります。
就労経験とビジネスマナーの知識がすでに身に付いているから
インターンシップを通して、ビジネスマナーやビジネス英語を磨くことができます。
基礎知識が頭に入っているため、企業は研修の手間を省くことができ、即戦力として評価されやすくなります。
そのまま海外就職する
アメリカでそのまま海外就職する場合、現地企業に直接アプライする方法と、インターンから始めて就職を目指す方法があります。
アメリカで働く場合、以下の条件があります。
- 就労ビザを取れる見込みがある
- 仕事に関する実務経験がある
- 仕事に関係する分野を大学で専攻している
これらをクリアするには、大学留学と希望する企業でのインターン経験が最もお勧めです。
アメリカでは「ホストカンパニーが志望企業」の人も多く、そのまま採用する流れが一般的です。
英語力はもちろん専門スキルも求められますが、クリアしていれば問題ありません。
インターン前から気になる企業に必要なスキルを調べて、身に付けておきましょう。
ニューヨークインターンの体験談
大学生のAさんは、アメリカでの就職を考えていました。
しかしアメリカの就職はインターン経験が必須だと知り、旅行会社での長期インターンに参加。
日系企業でのインターンでしたが、同僚はアメリカやカナダ、イギリス、中国、ブラジルと多国籍。常に英語を使って働き、ビジネス英語の知識を身に付けました。
またアメリカ人のお客さまに日本の魅力を伝える中で、自分の国が魅力的で人気があることを知ります。
この経験がきっかけでAさんは進路を変更。アメリカで就職したい気持ちもありましたが、まずは日本の旅行業界で就活を進めることにしました。
このようにインターンがきっかけとなって、進路が決まることもあります。
大学留学
ニューヨークでは、以下の大学に留学できます。
どの大学も1,000人前後の留学生が在籍しています。
アメリカの大学は新学期が9月にスタートし、この時期に新入生も入学します。
卒業や学年の終わりは5月。春学期(1〜5月)と秋学期(9〜12月)に分かれています。
成績はA〜Dで評価され、中間と期末テストがあります。
カレッジとの違い
アメリカには2年制の「公立カレッジ(コミュニティカレッジ)」もあります。
もともと地域住民のために作られた学校で、学費が安いことが特徴です。
また公立カレッジを卒業すると4年制の大学へ編入できます。
カレッジの英語コースとは、公立カレッジや付属の語学学校が用意する英語を学ぶコース。
ここで集中的に英語を勉強すると、英語力アップの効果が高まります。
ただしアメリカの大学入学には、TOEFLの資格も欠かせません。
これらを受験してから大学へ編入、専門性の高い授業にも付いていくことができます。
大学留学はこんな人にお勧め
ニューヨークにおける大学留学に向いている人の特徴を3つ紹介します。
1.アメリカに長期滞在したい人
大学留学は1〜4年です。
そのため長期滞在が条件であり、アメリカに長く生活することに。将来の海外生活のイメージを掴むこともできます。
2.英語以外の学問を学びたい人
アメリカの大学では、経営や法律、ファッション、様々な分野を学ぶことができます。
海外で専門分野を学びたい場合は、大学留学がお勧めです。
3.大学院への進学を考えている人
アメリカの大学院に進学するためには、専門性の高い講義・研究・ディスカッションに付いていくだけの英語力が必要になります。
語学学校のアカデミック英語コースで勉強も可能ですが、やはり大学のリアルな環境で経験を積むほうが効果的です。
大学院でも通用する英語力を実績と自信をもって得ることができます。
アメリカの教育制度
アメリカの教育制度を紹介します。
アメリカの大学への入学資格は、主に以下から決定します。
- 筆記試験
- 高校の成績
- エッセイ
- 推薦状
- ボランティア活動
- アートやスポーツでの活動成績
単位制のため、卒業に必要な単位を取得すれば早く卒業できます。
また3年生から編入も可能と、あらゆる進路や学ぶ意欲に対応できるシステムが整っています。
ニューヨークの学費相場
ニューヨークにおける授業料の相場を比較してみましょう。
私立大学 | 200~400万円 |
州立大学 | 100〜300万円 |
語学学校 | 120〜180万円 |
アメリカの私立大学は年々高くなっています。そのため語学学校の方が、年間の学費は安いです。
ただし単位を満たすして早めに卒業する、公立カレッジから編入する、費用を抑える方法はいくつかあります。
大学留学で必要な費用内訳
1年間の私立大学留学をする場合の費用内訳は以下のとおりです。
滞在費用(シェアアパートの場合) | 120〜240万円 |
渡航費 | 10〜20万円 |
語学学校学費費用(6ヶ月の場合) | 入学金:1~2万円 授業料:200〜400万円 テキスト代:3〜7万円 |
海外保険 | 12〜20万円 |
ビザ申請 | 2万円(学生ビザの場合) |
その他(交際費や生活費など) | 120〜250万円(生活スタイルによる) |
1年間の場合、合計で450~900万円となります。
大学留学は卒業まで在籍する必要があるため、1ヶ月の短期留学は、長期休みの特別プログラムへの参加となります。
ニューヨークで大学留学するメリット
ニューヨークの大学に留学するメリットを3つ紹介します。
1.多国籍な環境の中で勉強できる
ニューヨークにはアメリカだけでなく、世界中から留学生が集まります。
そのためさまざまな文化や価値観を持つ人と学ぶことができ、多くの刺激を受けます。
2.インターンのチャンスに恵まれる
ニューヨークには多くの企業オフィスが集まっているため、インターンのチャンスも多いです。
金融やファッションにおいて最先端のニューヨーク で、大学で学んだ専門知識を活かせる職種を見つけられます。
3.ファッションやアート、ダンスの専門分野を学ぶこともできる
ニューヨークでは、アートやファッション、ダンス、エンターテイメントの分野が発展しています。
大学にもアートや演劇を専門に学べる学部が多く存在しているので、本場の国で研究を深めたい人にニューヨーク留学はぴったりです。
ニューヨークで大学留学をするデメリット・失敗例
ニューヨークで大学留学するデメリットとその解決策を2つ紹介します。
1.費用が高い
ニューヨークは物価が高いため、授業料・生活費においても高額な費用が必要になります。
解決策◎奨学金を活用する
大学留学になると、応募できる奨学金の種類も多くなります。
返済が必要な「返済型」と、返済が不要な「給付型」があります。奨学金の利用で、留学の初期費用を大きく抑えることが可能です。
2.必ずインターンできるとは限らない
インターンの募集はしていますが、もちろん合格するとは限りません。必要な英語力や知識が満たない場合、インターンとして採用される望みが薄くなることを覚悟しなければなりません。
解決策◎日系企業と応募先の幅を広げる
インターン先はアメリカの企業だけでなく、日系企業まで幅を広げてみましょう。日本人向けビジネスであったり、日系企業をクライアントとする企業であれば、日本人であるアドバンテージを活かせます。
日系企業でも英語環境の会社も多くあります。応募先を広げることで採用の可能性を高くしてみて下さい。
大学留学で役に立つ英語例文
英語を習得しておくことで、クラスメイトへの自己紹介や授業への理解が早いです。
そこで大学留学で役立つ英語例文を紹介します。
・Hello/How do you do. My name is XX, pleased to meet you.
(こんにちは/初めまして。XXです。お会いできて光栄です)
・Please call me ▲▲
(▲▲と呼んでくださいという意味です。)
・Do you mind If I sit next to you?
(隣に座ってもいいですか?とう意味です。)
・What is your major?
(専攻は何ですか?)
・Do you live with a host family or on your own?
(ホストファミリーと住んでいるの?それとも1人?という意味です。)
これらを活用して、積極的に話しかけてみてください。
大学留学で英語力アップのためにやるべきこと
ニューヨークで大学留学中にやること、留学後にやることそれぞれ2つずつ紹介します。
<留学中>アメリカ人や海外から来た留学生と友達の幅を広げる
ニューヨークの大学へ進学する留学生は多国籍です。それぞれが使う英語のアクセントや言い回しの違いにも気づくでしょう。
さまざまな話し方に慣れるためにも、積極的にいろんな人に声をかけて、友達になりましょう。
〈留学中〉専門用語を重点的に勉強する
日常英会話をマスターしても、専攻に関する専門用語は難しいです。
授業を理解するには、事前に専門用語を覚えましょう。
<留学後>英語でニュースや新聞を読む
英語力を劣化を防ぐために英語でニュースや新聞を読む習慣をつけましょう。
ニュースと新聞はビジネスや専門的な英語の学習に繋がります。
〈留学後〉友達と連絡を取り続ける
留学中に出会った友達と連絡を取り続けましょう。
メッセージを交わすことで、ライティングの練習なります。お勧めは、カンタンに続けられるInstagramやFacebookのSNSです。
大学留学を就活・転職に活かすためにやるべきこと
ニューヨークで大学留学中と留学後にやることをそれぞれ2つ紹介します。
<留学中>アメリカの企業でインターンをする
海外での就職を考えている場合、インターンの実務経験が欠かせません。就職活動が始まる前の大学3年生からインターンに応募してみましょう。
実務経験を積むことで、海外就職の可能性が高まります。
<留学中>日系企業で働く人の話を聞いてみる
せっかくの機会ですので、アメリカで働く日本人の話も聞いてみましょう。現地企業と日系企業、どちらの話も聞くことで、将来のイメージが掴みやすくなります。
インターン先や日本人のコミュニティを活用して、社会人の話を聞くのがお勧めです。
<留学後>帰国後は「英語力+専攻の知識」をアピールする
帰国後、日本で就職活動を進めるならば、英語力と専門知識をアピールしましょう。
アメリカにいると英語力は当たり前に感じますが、日本ではまだまだ貴重な人材です。
TOEIC、TOEFLを受けて、英語力があることをスコアで証明しアピールしましょう。
<留学後>就職や転職活動は外資系企業もチェックする
就活では外資系企業もチェックしてみてください。外資系企業は学歴やスキル、専門知識を重視するため、海外の大学留学者は有利に働くこともあります。
応募する企業の幅を広げることで、内定の確率も高まります。
大学の選び方
ニューヨークで大学を選ぶポイントを紹介します。
・留学生や日本人の多さ
アメリカの大学には、多くの留学生が在籍しています。留学生の国籍比率のバランスが良いほど、多くの文化をもった留学生と出会うことができます。
逆に、日本人が一定数いたほうが安心できて良い、という方は日本人留学生に人気の大学を選びましょう。
・専攻コース
学びたい分野が決まっている人は、その専攻において有名な大学を選びましょう。
特にアートやファッションの専門学部は、勉強できる大学が限られます。
・授業料の費用
アメリカの大学は授業料が高額なことで有名ですが、もちろん学校によって授業料は差があります。
私立大学は高く、州立大学は少し安い傾向にありますし、カレッジから編入で4年間の学費を抑えることもできます。
大学留学出発までの流れ
- 大学探し、エージェントや奨学金のプランニング(1年半~1年前)
- 出願・書類専攻・選考試験また情報収集(1年~半年前)
- 滞在先、大学の入学に伴う諸手続き(半年~2ヶ月前)
- 休学する場合の届け出(半年~2ヶ月前)
- ガイダンス個別指導(3ヶ月前)
- パスポート申請(3ヶ月前)
- 学生ビザ申請(3ヶ月前)
- 航空券の手配(2ヶ月前)
- 留学保険の手続き(1ヶ月前)
- 出発
大学留学に必要なビザ
大学留学には、学生ビザ(F-1ビザ)が必要です。
条件や期間は以下の通りです。
期間 | 学校に就学する期間(有効期限は5年間) |
条件 | 大学や大学院、コミュニティーカレッジで1学期に12単位以上を取得する人。語学学校で週に18時間以上の教育を受ける人。 |
申請料金 | 160米ドル(約1万7,600円) |
またこれ以外にも、学校の入学許可証「I-20」を提出する必要があります。申請料は200米ドル(約2万2,000円)です。
ビザの申請は、大使館で行います。
ビザ申請に必要な申請書類
- 6ヶ月以上の残存期間のあるパスポート
- 証明写真
- ビザ申請書類
- 面接予約書
ただし注意点として、週に18時間以下の就学で90日未満の短期留学の場合、学生ビザは必要ありません。
その場合はオンラインで申請できる「ESTA」で渡米します。夏休みだけの短期留学の場合、ESTAのみとなります。
大学留学にエージェントは必要?
大学留学にエージェントを利用するメリットとデメリットを紹介します。
【メリット】出願書類やビザ申請を依頼できる
エージェントは海外の大学留学に必要な手続きを代行してくれます。
提出書類は英語のため、準備が大変です。エージェントを利用すると書類の漏れを防ぎ、わからないことを質問できます。
【メリット】大学受験の勉強に集中できる
複雑な手続きを依頼すると、試験勉強や事前の勉強に集中できます。
しっかりと準備した状態で大学生活をスタートできます。
【メリット】試験のアドバイスをもらえることもある
カウンセラーの中には、大学留学の経験者も少なくありません。手続きや試験のアドバイスをもらえることもあり、心強い味方となります。
【デメリット】手数料が必要
エージェントには手数料が発生します。5〜20万と留学費用の負担になることも。
手数料が負担に感じる場合は、入学金の振込や、オンラインでの申請で一部の手続きを自分で行ったり、自己手配をサポートしてくれるサービスを活用して下さい。
【デメリット】カウンセリングのためにオフィスに行く必要がある
カウンセリングはエージェントのオフィスで実施されるため、時間がかかります。
地方に住んでいる場合は、オンライン通話で代行できないか依頼してみましょう。メールやスカイプでやり取りが完結できることも多いです。
帰国後の就職・転職活動への活かし方
日本での就職・転職活動で海外インターンシップが活かせる理由を2つ紹介します。
経済の中心地であるニューヨークで働いた経験があるから
ニューヨークは世界的な中心都市です。金融機関や企業オフィスが集まっており、ビジネスマンの憧れの場所でもあります。
このようなエリアで働いた経験を持つ人は希少価値が高く、日本での就活や転職において有利に進むことができます。
就労経験とビジネスマナーの知識がすでに身についているから
インターンシップを通して、ビジネスマナーやビジネス英語を会得できます。
これらのスキルがあることで、企業にとっては研修の手間を省くことができ、即戦力として重宝してもらえます。
ニューヨークの大学院に進学する
専攻の研究を続けたい人やMBAの取得を目標としている人が大学院に進みます。
大学院には修士(1〜2年)と博士(5〜8年)の学位があり、大学で学士を取っている場合、受験条件はクリアしています。
選考は主に「試験」「今までの成績」「英語力」の3つで評価されます。
ニューヨークで現地就職をする
留学生の中には現地の企業やニューヨークに支店がある外資系の企業に就職する人がいます。
ただしアメリカで就職するには、いくつかの条件があります。
- 就労ビザを取れる見込みがある
- 仕事に関する実務経験がある
- 仕事に関係する分野を大学で専攻している
これらをクリアする必要があるため、難易度は日本の就活よりも高いです。
また帰国後よりも現地滞在中に就活を進める方が、スムーズに情報収集ができます。
社会人は日本での職務経歴も評価されるので、就活前に実績を整理しましょう。
ニューヨーク大学留学の体験談
社会人のBさんはアメリカでの転職を目標としていました。
しかしアメリカで働くには学歴が重視されると知り、大学留学を決意。仕事を退職して、ニューヨークに渡りました。
アメリカでは4年間、マーケティングを学びました。授業は課題が多くて難しく感じましたが、学生寮で出会った友達と助け合って、なんとか単位を取得しました。
また3年生になり、インターンを経験。希望するマーケティング会社でインターンをして、実務経験を積みました。
そして卒業前、就職活動をスタート。専攻とインターン経験が決めてとなり、無事に第一希望に内定しました。
このように大学留学によって、海外就職の夢を叶えることができます。
留学費用を格安にするコツ
留学エージェントを利用しない
留学エージェントとは海外への留学手配の代理人で、「留学専門の会社」と「旅行会社」の2種類があります。
エージェントでは留学について「国選び」「学校選び」「進路相談」、出発前から帰国後までサポート。日本人スタッフや現地スタッフがアドバイスをしてくれます。
留学エージェントによっては手配料や仲介料が発生する場合があります。
ただし語学学校の手配をネットで調べる、費用の振込を行う、自分で手続きを進めることで仲介料の節約も可能です。
授業料が安い語学学校を探す
海外インターンシップでは、高い英語力を求められる仕事が多いので、インターンシップ前に語学学校に通うケースが多いです。
また、インターンで働くためにも、最初に語学学校に通って英語力を付けることをお勧めします。
費用を節約したいとき、語学学校選びも重要です。
語学学校学費費用(1ヶ月間)
入学金 | 1〜2万円 |
授業料 | 18万9千円 |
教材費 | 1〜3万円 |
合計 | 約20万円 |
授業料が15万円の学校もあります。
学校選びで格安留学を実現も可能です。
奨学金を利用する
ニューヨークの大学留学で利用できる奨学金を紹介します。
大学ごとの奨学金
アメリカの大学では、各学校で返済不要の奨学金が用意されています。ただし手続きは英語です。
参考サイト:https://www.ryugaku.or.jp/fair_suny/
文部科学省(トビタテ!留学 JAPAN)
日本の文部科学省の奨学金プログラムで、試験や面接をクリアすると奨学金を利用できます。
参考サイト:https://www.tobitate.mext.go.jp/index.html
日本学生支援機構(JASSO)
給付型、貸付型の2種類から選べる奨学金です。手続きすべて日本語でできます。
参考サイト:http://ryugaku.jasso.go.jp/scholarship/
留学中の節約方法
ニューヨーク留学中は以下の方法で費用を節約できます。
・ホストファミリーとの外食は避ける
ホームステイの場合、ホストファミリーと外食もあります。
しかし外食の費用は食費に含まれておらず、自費になることも少なくありません。ニューヨークの外食は高いレストランが多く、ディナーは5,000円を超えることも。
誘われたときは、「勉強がしたい」の理由で外食を避けましょう。もちろん費用に余裕がある場合は、ぜひ一緒に食事を楽しんでください。
・スーパーマーケットで買い物する
アメリカのスーパーマーケットは、セールやまとめ買いによる割引をしています。
そのため自炊をする場合、スーパーマーケットでの買い物がお勧めです。1週間分のまとめ買いをして、食費を節約しましょう。
・メトロカードを使う
ニューヨークの地下鉄は、メトロカードを使うことで交通費が安くなります。一律2.75米ドルまで下がり、何度も地下鉄に乗る人にはお勧めです。
ニューヨークとロサンゼルス、留学するならどっち?
時給、授業料、滞在費、税金の相場は?
ニューヨークとロサンゼルスにおける、時給や最低賃金の相場を見ていきましょう。
アメリカでは、時給ではなく月給で支給されます。
インターン給与相場
ニューヨーク | 15万円~ |
ロサンゼルス | 8万円~ |
語学学校の授業料の目安
ニューヨーク | 20万円~ |
ロサンゼルス | 10万円~ |
※入学金と教材費も含まれています。
シェアハウスの家賃比較(1年間)
ニューヨーク | 150〜300万円 |
ロサンゼルス | 80〜120円 |
※食費や水道光熱費などの生活費も含みます。
税金(消費税)の比較
ニューヨーク | 8.87% |
ロサンゼルス | 9% |
海外インターンにお勧めなのは?
海外インターンにお勧めなエリアは、ニューヨークです。
アメリカでは、有給インターンは時給や最低賃金ではなく、月給で支給されます。
ニューヨーク | 15万円~ |
ロサンゼルス | 8万円~ |
ただし無給インターンの場合、給料はありません。
シェアハウスの家賃比較(1年間)
ニューヨーク | 150〜300万円 |
ロサンゼルス | 80〜120円 |
(※食費や水道光熱費などの生活費も含みます。)
有給インターンの場合、月給で家賃を支払うこともできます。
ただし貯金を多めに用意しておくと、トラブルに備えることができます。
より高い月給を望む場合はニューヨークでの有給インターンがお勧めです。
特徴・メリット比較
それぞれの都市の特徴を見ていきましょう。
【ニューヨークの特徴・メリット】
- 四季があり、日本よりも降水量が少ない
- 交通の便が良いので移動がしやすい
- 国際色豊かなため、多国籍な英語に触れることができる
- ミュージカルのエンターテイメントを気軽に楽しめる
【ロサンゼルスの特徴・メリット】
- 西海岸の気候は温暖で過ごしやすい
- 質の高い英語教育が、ニューヨークよりも安く受けられる
- 海から近く、リラックスした時間を過ごせる
- グランドキャニオン、セドナの大自然が近い
ニューヨークは物価が高いものの、インターンのチャンスや多国籍な人との出会いは豊富です。
英語力を伸ばすことに集中したい場合はロサンゼルスがお勧めです。
学費が安いのは?
それぞれの私立大学の学費の目安を比較してみましょう。
ニューヨーク | 200〜400万円 |
ロサンゼルス | 200〜500円 |
大学によって異なるため、授業料に大きな差はありません。
例えばロサンゼルスのスタンフォード大学は、世界的に見ても学費の高い大学ですが、奨学金の種類豊富です。
大学に入学しやすいのは?
ロサンゼルスとニューヨークの大学の入学しやすさを比較します。
必要な英語力は、ニューヨークもロサンゼルスもTOEFL100以上となります。
どちらもTOEICやTOEFLの試験で英語力を証明が欠かせません。
入学や卒業の難易度も変わりません。これらは大学ランキングによって異なります。
ロサンゼルスは英語教育の質が高く、ニューヨークではファッションやアートの専門分野のスキルを磨くことに集中できます。
そのためニューヨークはアートの専門分野を学びたい人、ロサンゼルスは英語の語学学校に通ってから留学する予定の人が入学・卒業しやすいです。